文化・芸術

2008年12月28日 (日)

雑誌「エスクァイア 2月号」で図録を発見!

先日本屋で雑誌「エスクァイア2月号」をめくっていたら偶然鈴木の今回のオランダ・ドイツ展の図録「Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999」をみつけました。

2月号の特集は、ズバリ“見せたい本棚の作り方。”著名な作家や写真家、アートディレクターなどの自宅や事務所の本棚を紹介する特集です。その中に企画の一つとしてエスクァイア編集部のライブラリーを実際にプロの空間デザイナーやブックディレクターの指導の下、活きた空間として再生させる「ライブラリーのエディット」という企画がありました。元々多くの資料や蔵書があった編集部のライブラリーですが、今回新しく増補する115冊の中の一冊に鈴木清の図録がありました。見慣れた図録の表紙が突然目の前に現れたのでびっくりです。

完成した新生編集部ライブラリーでは、図録が面出しでディスプレイされていて嬉しかったと同時に、この図録が単なる写真展の記録本にとどまらず、写真に興味がある人、デザインに興味がある人、本が好きな人、いろんな興味を持つ方の感性に響く本になったのではと思えたことです。そしてそんなブックデザインをしてくれたオランダのスタッフに改めて感謝です。

本棚といえば、鈴木のアトリエ“愚々庵gu-guan”も創作の場であり、また多くの蔵書がありました。そこは国内外の写真集にとどまらず、小説、詩集、哲学、画集と様々な本が床が抜けてしまうぐらいに、所狭しと並んでいました。そんな空間で過ごす父は本当にいつも楽しそうでした。時には私たち家族もそこから本を借りたり、家族の会話であることがテーマに上がるとそれならこの本を読むといい、と本のアドバイスをしてくれたこともありました。

N1_2 N2_2

右の写真の下の棚には志賀直哉全集が・・・

また、鈴木清はいつかは若い人たちにそのアトリエを“愚々庵文庫”として開放したいと考えていました。その場では若い人たちが写真だけではない、いろいろな分野、世界から感性を吸収し広げていってほしい、そんなスペースにしたいと考えていたようです。この“愚々庵文庫”については、改めてご紹介したいと思っています。

忙しい日常の中、しばらく忘れていた鈴木清の“夢”を思い出すことができた雑誌の特集でした。

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2008年12月10日 (水)

ハンブルグ帰国編

ハンブルグから戻ってきて、そろそろ1週間が経とうとしています。

写真を見返すと、あらためて素晴らしい写真展だったと思わずため息が・・・。

そうえいば、ドイツ展のDMを紹介していないことに気がつきました。

実は今回のギャラリーでは2つの写真展が同時開催だったので、DMも2つの写真展を兼ねたものになっています。もう一つの写真展は。「maloney, meyerowitz, shore, sternfeld」という4名の写真家の写真展で、「new color photography der 1970er jahre」タイトルです。1970年代のランドスケープを中心としたカラーの作品でした。

Image515_3

左がkiyoshi suzuki 「soul and soul1969-1999」右がmaloney, meyerowitz, shore, sternfeld 「new color photography der 1970er jahre」

A4サイズです。写真だとよくわからないかもしれませんが、中央にミシン目が入っていて切り離すことができます。裏はそれぞれの概要とレセプション招待が記されています。

Image516_6 

「soul and soul1969-1999」のアップ。「天幕の街」には未掲載のコラージュです。ポスターにも使われていました。

最初は2つの写真展が同じギャラリーの中で展開されるのはどなん感じなんだろうか、と思っていました。でも、鈴木清はモノクロが中心ですし、双方まったく個性が違うこと、会場が広く空間的な余裕があったこともあって、場としてはなかなかいい融合でした。ギャラリーに来て下さった方には、2つの写真展を楽しめてもらえたのではないでしょうか。

展示で使っているスペースとしては、鈴木清のほうが断然大きく、広大なギャラリーの7割位を使っていました。ちなみに、DeichtorhallenのHPによると面積は約6,000㎡とありました。1辺が75mとして、25mプールが3倍?なんて考えるといかに広いかご想像いただけますでしょうか。さすが、もと花と野菜の市場だけありますね。

作品点数としてはオランダ展より約10点ぐらい増えていますが、広さは圧倒的に今回のほうが広いので、いかにレイアウトが伸び伸びと”遊んでいた”のかおわかりいただけるのではないでしょうか。

だからといってオランダ展がきゅうくつな感じがあったか、というと全くそんなことはなく、オランダ展でも「余白の遊び」の素晴らしさに感動したのを今でも覚えています。結局、広さに関係なく、その場の雰囲気、特徴を活かしたレイアウトをその都度創造できるセンスがあるということなのですね。

ということで、ちょうどインビテーションカードもご紹介できたので、改めて会場にご招待したいと思います。会場の様子を一部ではありますが、HPにアップしました。ぜひ、鈴木清ワールドをご覧下さい。

http://homepage3.nifty.com/kiyoshi-suzuki/gallery2.html

これからもブログでは、少しずつですが写真展の反響などもご紹介したいと思っています。それでは、また。

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2008年11月17日 (月)

旅はつづく

ハンブルグへ・・・

ブログで「kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999」の図録のことを紹介しようと思いながら、日々の仕事とハンブルグへの準備に追われ、すっかり更新が遅くなってしまいました。

ついに今日、先発隊(切り込み隊?といっても一人ですが・・・)がハンブルグへ向けて旅立ちます。あちらは、気温が10℃前後と、気の遠くなるようさ寒さのようです。確かに北ドイツの港町ですからね、覚悟を決めていかないと。

今聞いている予定では、17日に大まかなレイアウトを決めて、18日にhangingと聞いています。ですので、18日には朝からギャラリーで現地スタッフと合流できる予定です。今回はどんなレイアウトになるのかとても楽しみです。

Deichtorhallenというギャラリーは大きな写真やアートの展示場としてガイドマップにも載っていました。いったい、どんな雰囲気なのでしょう。

今回のハンブルグもオランダ同様、携帯の通信事情が許せば、現地からのレポートをこの場で発信したいと考えています。乞うご期待!

それでは、次回はハンブルグから挨拶できることを祈りつつ、Auf Wiedersehen!

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2008年10月29日 (水)

ドイツ・ハンブルグ巡回展決定!

オランダ→ハンブルグ

久々の更新です。報告したいことは色々とあったのですが、やっと報告できる形になってきましたので、これからは少しづつ更新していきたいと思います。

まずは、「Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999」個展の巡回展がドイツ・ハンブルグで決定しました!(詳細はこちらをご覧ください)。

Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999
2008年11月21日 - 2009年1月11日
Deichtorhallen Hamburg (ドイツ ハンブルグ) 

水面下では前から話があったのですが、なかなか詳細日程が定まらず、お流れかな・・・と思っていたら、やっとスケジュールが決まりました。

ハンブルグはドイツの北部にある港町で、ニシンが有名だそうです。今回の会場となるDeichtorhallenは100年以上も前の倉庫街や歴史的建物がたくさんある旧市街の中にあるそうで、HPの写真をみる限りでは、多分このDeichtorhallenも昔は何かの倉庫だったように思います。かなり、素晴らしい空間の予感です。

今回のドイツ展のレイアウトは基本はオランダ展ですが、新しいギャラリーに合わせて多少のレイアウトが変わるようです。広さも前よりありそうなので、点数としても増えるような気がします。そして、今回もオランダ展であの素晴らしいレイアウトをしてくれたYpeとMarcoが担当してくれるそうです。キュレーターのMachielとこの2人、そして、あのギャラリーが組み合わさって、また、どんな鈴木清の”遊び”が見られるのか、今からとても楽しみです。

追記

「オランダ準備日記」を「ドイツ準備日記」にしようかと思いつつ、「Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999」のオリジンであるオランダにリスペクトの意味で、「オランダ準備日記」のままでいこうかと思っています。これからも、色々と発信をしていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

(予告)次回は、図録2nd Editionについて!

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2008年7月 3日 (木)

「ベスト・フォトブック」賞ノミネート その後2

極上の・・・

やっと「Kassel Foto Forum」のカタログ『PHOTOBOOK.PH 2007+08』を入手しました。欲しいものは自ら手に入れるべく、恐る恐るカタログの版元であり、図録をノミネートしてくださったSchaden.comにメールで問い合わせをしてみました。話はすんなり進み、注文してから1週間位で手元に届きました。

まず、最初の感想は手にとった感じが、薄す過ぎず、厚過ぎず、紙質はちょっと厚めで、とても気持ちのよい手触りでした。

Book7 Book5

この糸綴じすらもデザイン!(左) 22冊の写真集が集合(右)

ページをめくるとノミネートされた22冊が見開き1ページで丁寧に紹介されています。そこには、それぞれの写真集の表紙、中身の写真とともに、その写真集を推薦した方のテキスト(推薦文)がドイツ語、英語で掲載されています。

Book4 『天幕の街』と『修羅の圏』から

写真とテキストがほどよいレイアウトで、表紙のロゴや目次のレイアウト、本の綴じ方も含めてこれも一冊のアートブックだと感じました。

鈴木清の『Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999』には、Markus Schadeさんの言葉で、このように書かれていました。

「・・・ページをめくると軽いショックを覚えた。・・・冒頭の表紙、紙やプリントを束ねたダミー、個々の写真集、これらの要素が繊細に相互作用している。・・・これは、極上の一冊。」

そして、これらの写真集を作り上げたノードルリヒトのメンバー達にも触れ、取り扱いの繊細さ、印刷、紙質についてなどについて素晴らしいチームワークと仕事である、と。

キュレーターのマヒルやブックデザイナーのハンス、この他素晴らしいセンスと高い技術を持ったノードルリヒトのスタッフ達によって生まれた、図録の枠を超えた、一冊の新しい鈴木清の写真集ができたことが本当に嬉しいです。

機会があれば、図録とこのカタログ、両方を手にとって見て頂きたいです。

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「ベスト・フォトブック」賞ノミネート その後1

行くべきだったか・・・

しばらく音沙汰がなく久々の更新です。何か動きがあれば・・・と思いつつ、なかなか更新ができませんでした。前回までは、確かドイツ・カッセルでの「Kassel Foto Forum」で図録がノミネート!というところまではご紹介したのですが、その後をご紹介させていただきます。

ノミネートにかこつけて、「ドイツ取材をしなければ!」と思いつつ、願いは叶わず、ただ、ノードルリヒトギャラリーやKassel Foto ForumのHPをにらんでは、あまりぱっとした情報もなく、悶々とした日々でありました。オランダの方が日本より断然ドイツに近いのだから、様子でも見に行ってくれればいいのに、と思いつつ・・・。

しかし、やっとKassel Foto Forumの様子がわかりました!詳細な様子は以下のKassel Foto ForumのWebサイトをご覧頂きたいのですが、なんと素晴らしい環境でしょう!

オープンで、自由で、アートが身近にあって・・・。おそらく、ノミネートされた22冊も展示され、自由に手に取ることができたのでしょう。ヨーロッパの素晴らしい写真集を一同に見ることができる場なんてそうそうないはずです。やはり、取材にかこつけていくべきだったか・・・。

また、会場では他にも若手写真家の写真展や写真に関するトークなどの様々なイベントをやっていたようです。

Kassel Foto Forum Webサイト

ちなみに、最後から9枚目の写真に写っている右側の男性が、今回『Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999』をノミネートしてくださったMarkus Schadenさんです。以外にお若かったんですね・・・。

そして、そのノミネートされた22冊を紹介したカタログ『PHOTOBOOK.PH 2007+08』をやっと入手しました。これについては、次回写真付でご紹介!

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2008年5月 8日 (木)

ついに閉幕

2008年5月6日 雨の日に

1週間延期になったオランダ個展もついに5月4日に幕を閉じました。今思えば、初めから終わりまでハプニング続きでした。図録がオープンニング当日に出来上がり、その図録が「Photobook」賞にノミネート、思いがけない会期の延長など・・・。

そして、この素晴らしい個展のレイアウトを手がけてくれたマルコ(彼自身も写真家であり、すばらしいアーティストです。)からメールが届きました。

・・・Today it rained in Groningen as we took Kiyoshi's works from the walls of the gallery.・・・

レイアウトはもちろんですが、最後まで彼らの手で作品を扱ってくれたことになんともいいようのない嬉しさがこみ上げてきました。最後まで、作品に対する思いやりとリスペクトがあったのだと思います。そして、これが彼らのやり方なのですね。正直、額の取り外しは業者さんがやるのかな、などと思っていただけに・・・嬉しさ倍増です!

そういえば、ギャラリーに和風の雑記帳を置かしてもらったのですが、和風ノートに筆ペンというのが面白がってくれたのかもしれませんが、みんな予想以上にいろいろ書き込んでくれたようです。友達のM夫妻がオランダへ写真展をみに行ってくれた際に、写真を撮ってきてくれました。

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Photo by M

雑記帳には、「・・・Really pure and sensitive ,beautiful!」というメッセージが。 とても嬉しいメッセージです。

今後の展開がどうなるかわかりませんが、まずは図録のノミネートの結果に注目です!

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2008年4月30日 (水)

驚きの事実!!

2008年4月30日 まだ終わっていなかった・・・

今朝驚愕の事実が発覚。終わったと思っていたオランダ個展がまだ終わっていなかった・・・。なんと1週間延期になって、5月4日までやっているそうです。

終わったと思って、ワインで乾杯し、HPのトップページも「開催される」を「開催された」に直して、「次はどうなるのかねぇ~」なんていっていたのに・・・。しかも、家族には一報もなし、まぁ、嬉しいことなのでよいのですが、このざっくり感がオランダなのでしょうか?!

今思えば、準備中に会期が決まったよ、という話もなかなか知らされず、確認したら「ごめん、ごめん、伝えたつもりでいたよ!」という感じでしたから。

個展、図録ともに好評ということでの延期と思われるので、喜ばしいことです。ただ、知っていたら、GWかけていったかもしれないのに・・・。

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2008年4月29日 (火)

図録がノミネートされました!

2008年4月29日 まだまだ

オランダでの個展も閉幕しましたが、まだまだ熱は冷めておりません!HPでは既にご紹介していましたが、今回の図録がドイツで開催されるKassel Foto Forumの「ベストフォトブック賞」にノミネートされました!!

この賞は、ドイツのKassel Foto ForumとEuropean Photgraphy 誌(ベルリン発行の写真情報誌)共催選考によるもので、今回4回目の開催となるそうです。選考にあたり、欧米の写真界・写真出版界の第一人者30名を招いて選考し、その1冊に選ばれたということになります。この図録を選んでくださったのは、ドイツ ケルンのMarkus Schadenさんという方で、(schaden.com)で、写真集専門の書店主さんだそうです。このKassel Foto Forumは5月30日~6月1日にドイツKasselで開催されます。

この賞を鈴木清が知ったら、きっと自分でプロデュースした帯やパネルを作ったにちがいないと思います。だって、いつも写真展ではこんなパネルを作ってたんですから!

Book2_2 

これ、全部手書きです・・・。

他の写真集も気になるところです。できることなら、ドイツにいって特派員したいところですが・・・。この賞についてはまた続報が入りしだい、HPやブログでご紹介していきます。

この賞についての詳しい情報は下記のサイトをご覧下さい。

http://homepage3.nifty.com/kiyoshi-suzuki/nominate.html

http://www.noorderlicht.com/eng/news/fotofruhling.html

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2008年4月28日 (月)

オランダ帰国編 その4

2008年4月27日 ワインで乾杯

今日で約2ヶ月にわたるオランダ フローニンゲンでの「Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969 - 1999」展が終わりました。私達家族にとっては、思いがけない鈴木清からのプレゼントのような個展で、それはきっと家族だけでなく、鈴木清の写真を好きな人にとっても同じであったと思います。

個展の準備には2年以上を費やしましたが、その間、まるでパンドラの箱を開けたような「!」や「?」がいっぱいでした。鈴木清の遊びにつき合わされたような気もします。また、キュレーターMachielはじめ、この個展を支えてくださった多くの方との出会いが何よりのプレゼントかもしれません。

本当はオランダに行って「おつかれさま会」をしたいところでしたが、そういうわけにもいかず、日本でこっそりワインとチーズで「おつかれさま会」をしました。

Wine_2 

Groningenの地ワインとチーズ、サーディン

このワイン、私の親友のM夫妻がオランダ旅行で個展をみに行ってくださり、そのお土産で頂いたグローニンゲンの地ワインです。向こうでは個展の準備でアップアップでこのようなワインを探す余裕もなく、本当に感謝です!M夫妻ありがとうございました。

個展の成功に乾杯!
図録の「ベスト・フォトブック」賞ノミネートに乾杯!!
今日が終わりでなく、始まりとなるように、乾杯!!!

しばらく更新を怠ってしまいましたが、次回は、図録ノミネートについて改めてご紹介したいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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2008年4月13日 (日)

オランダ帰国編 その3

2008年4月7日 5つ星

日本に帰国してから、オランダでの写真展や図録の反響、評判が気になっていた今日この頃、オランダから嬉しいニュースが!!

前回の日記でご紹介した若き写真家志望のMarvin君が、地元新聞紙で大きく取り上げられた写真展に関する記事をわざわざメールで送ってくれたのです。

オランダ語で詳細な内容はわからないのですが、Marvin君によると、記事の内容はとても好意的で写真展だけでなく、図録に関しても評価が高いとのこと。5つ星の評価をもらえたそうです。そして、これは最高なんだそうです。

そういわれたら、オランダ語の記事の内容を解読したい!と強く思い、オランダ語のできる方を探していたところ、オープニングでお会いし、フローニンゲンに住んでいらっしゃる日本人留学生サヤカさんが蘭訳を快く引き受けてくださいました。サヤカさん、本当にありがとうございました!サヤカさんのご協力を頂いて、この記事と概訳をHPにアップしましたので、皆様ぜひご覧下さい。

http://homepage3.nifty.com/kiyoshi-suzuki/media.html

写真展もあと2週間ほど。できることなら、私がオランダにいってリアルな反響を感じたいのすが、なかなかそうもいきません。ですが、実は日本から、鈴木清の生徒さん、私の友人、母の親友など5組ほどの方達がオランダまで写真展を観にいってくださっているのです。飛行機で12時間もかかるオランダに・・・。これは本当に嬉しいことです。機会があれば、写真展を観にいってくださった方の感想なども今後ご紹介したいと考えております。どうぞ、お楽しみに!

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2008年3月23日 (日)

オランダ帰国編

2008年3月23日 プレゼント

オランダ フローニンゲンで無事、写真展「Kiyoshi Suzuki soul and soul 1969-1999」の開幕を見届け日本に帰国してきました。

会場には写真や鈴木清を説明するテキストはほとんどありませんが、言葉や説明はなくとも、鈴木清の写真は、みる方の心にストレートに響いている様子が私達にも伝わってきました。できるだけ多くの方にみて頂きたいと願っています。

オランダでは、思いもがけない多くの方との出会いや触れ合いがありました。それらは全て家族のとても大事な思い出となっています。これも父からのプレゼントだと感じています。

オープニングや会場風景をホームページにアップしました。ほんの一部ですが、ぜひ鈴木清オランダワールドの風を感じていただければと思います。

http://homepage3.nifty.com/kiyoshi-suzuki/gallery2.html

今日は鈴木清の命日です。忙しくてお墓参りにはいけないのですが、これで少しは許してもらえるでしょうか…

Book

図録とブックレット

Card

ポストカードと写真展を紹介している地元アート系新聞

Postar

街で見かけた写真展のポスター

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2008年3月 2日 (日)

【旅立ち編】

2008年3月2日 先遣隊?切り込み隊?

このブログ「オランダ準備日記」では、鈴木清のオランダ個展『Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999』の開催までの道のりを紹介したいと思い、駆け足ですが過去を振り返る日記として書いてきました。そして、ようやく、現実の個展開催間近までたどり着くことが出来ました。この日記を書いている5日後(3/7)にはオープニングです。

鈴木清オランダ個展開催にあたり、この日記には書ききれていないこともたくさんあります。ですが、鈴木清の写真を愛し、力を貸してくださり、温かい応援をしてくださった方々に、少しでもお礼の気持ちを表現したいと考え、「オランダ準備日記」を書いてみようと思いました。

また、書いていくうちに、「ある写真家の写真展が開催されるまでの道のり」を記録に残してみるのも面白いのではないかな、とも思い始めました。

このオランダ個展の開催は、思い起こせば鈴木清が亡くなった後に1年間の期間限定で活動した「guganプロジェクト」があったからこそできたものだとも思います。この「guganプロジェクト」では鈴木清の生徒さんであった方々、鈴木清を慕ってくださっていた方々を中心に、鈴木清最後の個展「千の来歴」や3回のワークショップ、ネガの整理などの活動を展開しました。この「guganプロジェクト」については、また機会がありましたらご紹介をさせていただきたいと思っております。

日本から先遣隊?いや、むしろ切り込み隊?(といっても娘の1名で心もとないですが。追って残りの家族が現地入りします)が今日(3/2)オランダへ向けて出発します。インターネット環境が許せば、現地から準備の様子や会場の様子などを紹介したいと考えております。オランダでどんな鈴木清が繰り広げられるのか?いってみないとわからい!ので行ってきます!

それでは、次回はオランダ編(になる予定)。乞うご期待を!

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【梱包編】その2

2007年11月ある週末 可愛い子には旅をさせろ

オランダ個展に向けて約200点近いプリントをオランダに送るにあたり、まずはプリント1枚1枚にナンバーリングをしました。次に、写真のサイズ、出典写真集、白黒、カラーなどの情報をリスト化するのに10月の週末をほとんどつぶし、どうにかリストができました。そして、やっと梱包作業に入ります。

日本からオランダへのプリント輸送は、航空便で美術品扱いになるのですが、責任重大なのは、プリントが痛まないように厳重に梱包しないといけない、ということでした。一番外側にはクレートという木枠がつくのですが、今回は、その中の梱包を鈴木家が作業することになりました。なにしろ、こんなに大量のプリントを海外に送るなんて始めてです。そんなときに的確なアドバイスを下さったのがPGI(Photo Gallery International )さんでした。PGIさんは芝浦にある写真専門ギャラリーで、写真専門の保存用具などの販売もされていらっしゃいます。鈴木清も以前、学生をつれてギャラリーにいっていたそうです。

実は、PGIさんとは2004年に福島県いわき市立美術館の「炭鉱(ヤマ)へのまなざし-常磐炭田と美術-」展でも額装でお世話になっていました。今回の件では、素人の私達でも出来る梱包方法を快く教えて頂き大変助かりました。ありがとうございます。

今回の梱包で大活躍したのは、シッピングケースというポリプロピレン製の軽くて頑丈なボックスで、プリントのサイズに合わせ大、中、小の3サイズを選びました。その中はプリントがボックスの中で遊ばないように、無酸性のボードで枠を作り固定しました。念のため、プリントとプリントの間には保護紙も挟みました。個展ではプリントを額装するのと同じくらいピンで張ったり、テープでくっつけたりというインスタレーションが多かったのではないかという記憶があります。(その名残で昔のプリントをみるとテープの糊が残って、それが他のプリントにくっつき・・・ということがしばしば。正直、扱いに困ります・・・)まさか手袋をはめてプリントを触ったり、ましてや保護紙を挟むような扱いをするなんて考えたこともなかったです。作業しながら、本人がみたら「やりすぎだ」って笑うね、なんていいながら作業していたぐらいです。

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シッピングケースにボードで枠を作り、その中にプリントを収めます。隙間にはプチプチを使ってみました。これを1箱分終えるのに、結構かかりました。

そんな、こんなでどうにかシッピングケース6箱分にプリントを収め、成田空港へ業者指定の車で向かいます。なんとも小さな車にシッピングケースは詰めこまれ横浜からオランダへと旅立っていきました。

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水濡れ対策でシッピングケースをさらにビニール袋で包みました。車に詰め込まれ・・・

これだけ一度にたくさんのプリント(しかも、全てビンテージ!)が家族の元を離れるのは初めてのこと。まるで、オランダへ娘をお嫁にやる親のような気持ちです。みんなに祝福されながらも、無事に戻ってきてね。でも、可愛い子には旅をさせろ、ともいいますので、オランダでどんなふうに鈴木清の世界が展開されるのか、プリントを見送った安堵感と共に期待に胸が膨らみます。

梱包編 おわり

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2008年2月29日 (金)

【梱包編】その1

2007年10月ある週末 あちらの流儀

今年3月にオランダのキュレーターMachielが1週間ほどの来日を果し、オランダ個展に向けて、主要なプリントを選んだ後は、日本⇔オランダとの間はメールでのやりとりが主でした。といいつつも、Machielはまるでジプシーのように、イタリア、チェコスロバキア、ドイツetc・・・とあちらこちらを飛び回っているので、音信不通になることもしばしばでした。私達家族とMachielの間で、コーディネータの梶村さんはさぞ気苦労されたこととおもいます。いつも、先手先手で細やかな連絡を入れてくださり本当に心強かったです。ありがとうございました。

にしても、日本で順々に仕事が進むことに慣れている私たちにとっては「こんなペースで、本当に個展は実現するのだろうか?」と思えるぐらいのマイペースな進展でした。と、心配しているのは日本人の性なのか、実際オランダではあちらの流儀で仕事が進み、Machielのプレゼンテーションもうまくいき、個展の企画は確実になってきていました。後から知ったことですが、欧米の写真展などの企画は2,3年かけて準備することが普通だそうです。

そして、会期が2008年の始めの頃になりそうだ、という情報が入ってから最初の依頼は、「プリントを安全に、確実に、オランダへ送ること」でした。海外に大量のプリントを送ったことなど今までなかったので、初めてのことばかりでしたが、大きな手順としては、プリントリストの作成→プリントの梱包となります。しかし、この一連の作業が大変な作業になるとは、正直予想外。かくして、この頃からプリントと対面せざる得ない週末が続くのでした・・・。

梱包編 つづく

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2008年2月27日 (水)

Machiel Botman 3度目の来日 最終日

2007年3月3日 サヨナラ、そして、また!

Machielがオランダでの鈴木清個展にむけて3度目の来日を果し、スタジオでの濃厚な時間を過ごすのも今日が最終日。正直、数千点に渡る写真をこの短期間で選ぶことができるのか、という不安もありました。でも、いつも細やかな気遣いをして下さったコーディネーターの梶村さん、緑に囲まれた広い写真スタジオというこの上ない素晴らしい環境を貸してくださった大久保さん、写真の運搬から分類、時には時代背景の説明をしてくださった小椋さん、長岡さん達のおかげで予定以上の成果を持って終えることができました。Machielの満足気な顔やはやくオランダに帰って、色々進めたいような気持ちが伝わってきて、今回の来日の成功を実感しました。

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Machielがコーヒーブレイクに座っていたベンチ。横浜とオランダはここでつながっていたのかも

ハイエースに荷物を詰め込み、7日間お世話になった大久保さんのスタジオを後にし、写真を収めていた自宅近くのレンタルルームへ。その後、わざわざ元村さんがMachielが日本を発つ前に、と横浜まで来てくださいました。

元をたどれば、元村さんの仲介でMachielと私達家族があってから2年前。そこから、いつの間にかプリントを選ぶまでになっていました。元村さんをはじめ、多くの方のご協力がなければ実現しなかったことです。

父が亡くなって、「また、鈴木清の写真がみたい」というメッセージをよく頂きます。特に若い方から。今回の来日が、オランダという日本から遠く離れた異国の地ですが、そのメッセージに少しでも応えられる最初の一歩になれば、と願っています。

この翌日、Machielは無事オランダに到着し、次のメッセージをくれました。

「・・・(略)・・・オランダに戻ってから数日間はまだ、横浜にいるような感覚だった。それだけ、横浜で過ごした日々は素晴らしい日々だった。あのスタジオにいた誰もが鈴木清の写真にインスパイアされたと確信しているし、そして、鈴木清からのプレゼントだったとも思う。このような美しい時間を過ごさせてもらって、本当にみんなに心から感謝している。ありがとう!・・・Machielより・・・」

Machielも私達もみんな同じ気持ちです。

この後、ちょっとずつですが、確実に鈴木清オランダ個展に向けての道が見えてきました。その様子については、また、ご紹介していきたいと思います。

Machiel来日編 終わり

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Machiel Botman 3度目の来日 五日目

2007年2月27日 視線の先には、ダミー

Machielの来日も5日目を迎え、作業も佳境に入ってきました。オランダ個展に向けてのプリント選びはおおかた終わり、イメージもかなり出来上がってきた感じがします。

この5日間、Machielのそばで作業を見守っていただけの私ですが、Machielの視線の先、イメージの先には、いつもダミーがありました。おそらく今回の個展の要となるのはダミーなのでしょう。ダミーはいつも父が写真集をつくる際に、写真集の構成を考えるため、プリントをコピー(普通に街のコンビニで!)し、アラビア糊とハサミで切ったり貼ったりをして作っていたものです。ダミーは写真集によっては、3冊あったり、仕上がりもその変遷も違うものがあります。これは、また一つの写真集のよう。

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ダミーとプリントを並べてみる。ダミーにはいくつもの書き込みがあり、いつも持ち歩いていたのでくしゃくしゃ。時に、どっちがダミーでどっちが本当の写真集かわからないことも。

Machielはプリントと同じくらい、もしくはそれ以上にダミーに対してとても深い感動のような感情を感じていたようです。ですから、今回の個展にダミーがどのように表現されるのでしょうか・・・。

集中した作業が続き、そろそろお腹がすいた頃、スタジオを貸してくださっている大久保さんが大久保さんのお嬢様の「桃の節句」のためにつく、お餅つきにMachielや私達をご招待してくださいました。杵と臼でもち米からつく本当のお餅です。そして、わざわざきれいな雛人形まで飾ってくださいました。

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ついたお餅はお雑煮、あんこ、きなこ、大根おろしでいただきました。やわらかくっておいしい~

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初めてみる雛人形に興味津々、きれいでしょ?

大久保さんの温かいおもてなしに、Machielは本当に喜んでいました。最後は、大久保さんが履いていらした5本指ソックスをとても面白がり、それをプレゼントされてご機嫌。大久保さん、本当に色々ありがとうございました。

Machielの在日もあとわずか、これからは詰めの作業です。つづく

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2008年2月26日 (火)

Machiel Botman 3度目の来日 四日目

2007年2月26日 プレオランダ個展!

今日はコーディネーターの梶村さんや昨日まで来てくれていた生徒さん達もお仕事でスタジオにはこられず、Machielと私の二人きりの作業です。といっても、緊張しているのは私くらいで、Machielは朝の仕事前のコーヒーを飲んでリラックスしている様子。

Machielは昨日一通り目を通して個展用に選んだ写真を、会場のレイアウトをイメージしながら組んだり並べたりしています。時には、私に「このプリントはこのように、きゅっと固めて組んで見せるんだ」とか「これは、同じ写真なのに反転して焼いていて面白いね、大きいのも、小さいのも両方使おう」とか説明をしてくれます。さながらプレオランダ個展状態!そんな状況で、私の緊張もどこかへ飛んでいき「Wonderful!」の連続です。

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「天幕の街」のプリントを並べて、オランダ個展が突如出現!やっぱり、白黒、好きだなぁ

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スタジオの近くの梅の木です。まるでMachielを歓迎しているよう

こんな調子で作業は着々と進んで行きます。季節はちょうど梅の季節。明日は、スタジオを貸してくださっている大久保さんがおひな祭りの餅つきをしてくださるそうです。でも、これはMachielに内緒ということで・・・。 つづく

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2008年2月17日 (日)

Machiel Botman 3度目の来日 三日目

2007年2月25日 キックオフ!

さて、今日からオランダ展にむけて本格的な作業に入ります。今日のメンバーは、キュレーターのMachiel、コーディネーターの梶村さん、鈴木清の生徒さんであった小椋さん、長岡さん、家族のフルメンバーです。ちょうど梅が咲き始めたうららかな日でした。

さて、これから作業というときに、Machielがおもむろにマジックをとり、プリントを収めていたボックスになにやら書き始めました。それは、今回の写真展の会場となるギャラリーの間取りでした。あまり会場についての情報がなかったのもあり、本当にオランダで個展をやるんだなぁ、という実感が沸いてきました。

Map

Machielが描いた会場の見取り図。1階と2階に分かれていて、両方使うらしいです。結構、大きいなぁ

Machielはまずは、最初の写真集『流れの歌』のプリントから見始めました。この頃の作品は、鈴木清が自分自身で暗室で現像、焼いていたものがほとんどで、大きさも六切、四切が中心でした。同じイメージでも焼き加減が違うもの、大きさが違うものがいくつも出てきます。そういえば、私がまだ小さな子供だったころ、父は自宅とは別のアパートを暗室として借りていて、よくこもっていたことを思い出しました。子供ごころに時々いく暗室は暗くて、薬品くさくて、なんだか不思議な空間だったな、ということを思い出しました。

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プリントを並べて見入っているMachiel、見ているのは『ブラーマンの光』。すでに会場をイメージしているのでしょうか・・・

数あるプリントの中から、Machielは個展に使いたいプリントをどんどん選んでいきます。その速さに正直驚きました。きっと、なにか直感がそうさせているのでしょうか。選ぶ写真もいいものばかりで、はたでみている私たちも「うん、うん」という感じでした。そして、作業を進めて実感するのは、このような作業には、広くプリントを並べて俯瞰できるような場所が必要だということ。大久保さんにスタジオを快く貸していただけたことに本当に感謝です。

明日は今回の作業のヤマ場です。写真展の全貌が明らかになる!か?楽しみです。

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2008年2月11日 (月)

Machiel Botman 3度目の来日 初日

2007年2月23日 Machiel再び

オランダのキュレーターMachielが鈴木清の個展準備の為に来日したのは実は今回で3度目になります。1度目の来日は2006年の春、2度目の来日は2006年の秋、そして、今回が3度目の来日となります。

前回の来日では、2日間という限られた時間の中で、自宅と自宅近くに借りているレンタル収納ルームの2箇所にある鈴木清のほぼ全作品に目を通しました。予想を超える作品の量とインパクトがあったようです。そしてこの2度目の来日が、Machielに当初イメージを超える企画を決定づけた、ということを後で知りました。

今回のMachielの来日日程は10日間、実質の作業時間としては5日間程度を予定していました。そのため、限られた時間の中を最大限に効果的な時間にするために、多くの方にご協力をしていただけました。

「全作品を並べられる広いスペースが欲しい」それが、Machielが今回の来日に際して要求した唯一のことでした。そして、実はそれが一番難しかったのです。

その問題を解決してくれたのは、コーディネータ梶村さんと旧知の仲であり、鈴木清の写真学校の生徒さんであった大久保さんでした、。大久保さんは横浜で写真スタジオを経営されていらっしゃり、緑の多い閑静な住宅街の中にある2階建ての素敵なスタジオを今回の作業のために快く提供してくださいました。

まずは、鈴木清の写真学校の生徒さんである小椋さん、長岡さんに手伝って頂きながら、自宅にあるプリント、写真集の山を自宅から30分くらいのところにある大久保さんのスタジオに持ち込みました。自宅だけでも膨大な量なので、この日のために慣れないハイエースを借りてなんとか、荷物を運び込んで、初日は終了です。夕方、Machielも成田についた足そのままでスタジオの様子を見に来ました。やはり、どんなところが気になっていたようですが、スタジオの雰囲気、周りの自然の様子もとても気に入ったようです。

さて、明日はさらにレンタル収納ルームにあるその他の作品、写真集などを持ち込みます。(つづく)

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2008年2月 1日 (金)

Machiel Botman 来日 初日その2

2006年9月23日 もう一つの部屋にて・・・

オランダのキュレーターMachielが鈴木家にきて、初日はまだ終わっていません。急遽、「鈴木清の全ての作品を見たい」ということで、別の場所へ移動することに。

レンタル収納ルームは、自宅から歩いて20分くらいのところにあり、一応管理人さんが駐在していることになっています。ここには、自宅に置ききれないプリント、ネガ、個展で使った大型パネル、インスタレーションの小道具の他に、写真集以外の愛読書(特に志賀直哉とか・・・)、詩集、哲学書、画集などがあふれています。もともとは、鈴木清のアトリエ“gu-gan(愚々庵)”にあったものです。

ほんとにあふれてしまったので、当初1部屋だけ借りる予定が、2部屋になってしまったほどです。でも、これらの本や詩、絵画などが鈴木清の一部になっていたのかと思うと手放せないものばかりです。

写真集や画集では、今ではなかなか手に入らないものもあるようで、Machielは随分興味深げに見入っていました。例えば、渡辺克己さんの『新宿群盗伝』。ザラ紙に印刷したような写真集で、サインも頂いているのですが、「このタイトルの意味は?」って聞かれた時は困りました。「うーーーん」。でも、Machielもお宝な写真集を見ることができて随分楽しんでいたようでした。まさかこんな倉庫に来るとは思っていなかっただろうけど・・・

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倉庫の廊下に出されたダンボールの箱の山、本当は宝の山のはずなのですが・・・

ここも、見始めるとキリがないのですが、Machielは動物的なカンが働くのか、興味深いプリント、写真集などを手際よくみつけながら、一通り気が済むまで目を通したようです。(こっちは、荷物の上げ下ろしで腰が痛いです)

初日の作業はここまで。随分と濃厚な1日でした。でも、これがMachielとの2年にもつづく、信頼関係の始まりでした。いい時間をすごせました。

最後に明日の作業開始時間を決めて、バイバイしました。時間でだいたい5時ちょっとすぎ。さすがに働きマンな日本人と違って、ダラダラと仕事をしないのですね。確かにあれだけのイメージをみたら疲れただろうと思います。これからもよろしく、Machiel!

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2008年1月27日 (日)

Machiel Botman 来日 初日その1

2006年9月23日 横浜の鈴木宅にて・・・

横浜の鈴木宅にオランダからキュレーターのMachiel Botman さんがコーディネーターの梶村信さんと一緒に、鈴木清個展の準備のためにやってきました。3月に渋谷の喫茶店でお会いして以来、2回目の対面です。

今回の来日の目的は、鈴木清オランダ個展の構成を考えるにあたり、「鈴木清の作品、仕事の全貌を全てみたい」ということでした。といっても、鈴木清の遺した作品は写真集、プリント、ネガを含めて膨大な量です。そのため、自宅近くにレンタル収納ルームを2室借りているような状況です。

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真剣に見入っています。その背中がどこか清に似ているような・・・

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こんな様子で気に入った作品はカメラに収めていました。特にコラージュが気に入っているようでした。

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マンションの入り口でちょっと一息。集中した作業の合間には、タバコとコーヒーは欠かせないようでした。

朝から始まり、お昼を食べて、3時頃で一通り鈴木家にある作品には目を通し終わったところで、Machiel は「とにかく今回は清の作品の全てをみたい、別の場所にある作品もみたい」と言い出しました。ということで急遽歩いて20分くらいのところにあるレンタル収納ルームまで遠征することに・・・。(つづく)

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