2007年11月ある週末 可愛い子には旅をさせろ
オランダ個展に向けて約200点近いプリントをオランダに送るにあたり、まずはプリント1枚1枚にナンバーリングをしました。次に、写真のサイズ、出典写真集、白黒、カラーなどの情報をリスト化するのに10月の週末をほとんどつぶし、どうにかリストができました。そして、やっと梱包作業に入ります。
日本からオランダへのプリント輸送は、航空便で美術品扱いになるのですが、責任重大なのは、プリントが痛まないように厳重に梱包しないといけない、ということでした。一番外側にはクレートという木枠がつくのですが、今回は、その中の梱包を鈴木家が作業することになりました。なにしろ、こんなに大量のプリントを海外に送るなんて始めてです。そんなときに的確なアドバイスを下さったのがPGI(Photo Gallery International )さんでした。PGIさんは芝浦にある写真専門ギャラリーで、写真専門の保存用具などの販売もされていらっしゃいます。鈴木清も以前、学生をつれてギャラリーにいっていたそうです。
実は、PGIさんとは2004年に福島県いわき市立美術館の「炭鉱(ヤマ)へのまなざし-常磐炭田と美術-」展でも額装でお世話になっていました。今回の件では、素人の私達でも出来る梱包方法を快く教えて頂き大変助かりました。ありがとうございます。
今回の梱包で大活躍したのは、シッピングケースというポリプロピレン製の軽くて頑丈なボックスで、プリントのサイズに合わせ大、中、小の3サイズを選びました。その中はプリントがボックスの中で遊ばないように、無酸性のボードで枠を作り固定しました。念のため、プリントとプリントの間には保護紙も挟みました。個展ではプリントを額装するのと同じくらいピンで張ったり、テープでくっつけたりというインスタレーションが多かったのではないかという記憶があります。(その名残で昔のプリントをみるとテープの糊が残って、それが他のプリントにくっつき・・・ということがしばしば。正直、扱いに困ります・・・)まさか手袋をはめてプリントを触ったり、ましてや保護紙を挟むような扱いをするなんて考えたこともなかったです。作業しながら、本人がみたら「やりすぎだ」って笑うね、なんていいながら作業していたぐらいです。
シッピングケースにボードで枠を作り、その中にプリントを収めます。隙間にはプチプチを使ってみました。これを1箱分終えるのに、結構かかりました。
そんな、こんなでどうにかシッピングケース6箱分にプリントを収め、成田空港へ業者指定の車で向かいます。なんとも小さな車にシッピングケースは詰めこまれ横浜からオランダへと旅立っていきました。

水濡れ対策でシッピングケースをさらにビニール袋で包みました。車に詰め込まれ・・・
これだけ一度にたくさんのプリント(しかも、全てビンテージ!)が家族の元を離れるのは初めてのこと。まるで、オランダへ娘をお嫁にやる親のような気持ちです。みんなに祝福されながらも、無事に戻ってきてね。でも、可愛い子には旅をさせろ、ともいいますので、オランダでどんなふうに鈴木清の世界が展開されるのか、プリントを見送った安堵感と共に期待に胸が膨らみます。
梱包編 おわり
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